ホリエモン「鬼滅の刃で日本の漫画が10年遅れた」その理由とは?

News

2023年10月4日、香港メディアの香港01は「鬼滅の刃」を例に日本の漫画事情に関する文章を掲載した。

文章は初めに、「『鬼滅の刃』は全世界での人気作で、アニメ版放送時はコロナ禍ということもあり、自宅で漫画を読む風潮が優勢になった。このような理由から、ペーパー版と電子版の全ての漫画において2022年に初めて総合売り上げが6000億円を突破した。日本が世界でも漫画大国であることは疑う必要がないだろう」とした上で、ホリエモンこと堀江貴文氏のラジオ番組での発言を紹介した。

堀江氏はこのほど出演したラジオ番組で漫画家・東村アキコ氏と漫画について論じた際、「『鬼滅の刃』で日本の漫画が10年遅れたと思っている」と発言した。記事はその要旨について、「堀江氏は日本の漫画は慣習的にずっと白黒で、早々にウェブトゥーンに淘汰されるはずだったが、『鬼滅の刃』のヒットが風前の灯火であった日本の漫画文化を延命させたと考えている」と説明。一方、東村氏が「ジャパンシステムでまだまだもうかっちゃうんじゃんって、出版社の方もなったのはある」と同調したことについては、「日本の漫画界のトップは変わらず自分たちのやり方で稼げると思っており、漫画界の改革の機会を失ったと見ているようだ」と読み解いた。

文章は、ウェブトゥーンについて「フルカラーでスマホでの閲覧に合わせて作成されており、形式的には長い4コマ漫画のようである。スマホの画面が1コマ分で絵は大きく、文字量が少ない。指でずっとスクロールするだけで絵本のような形式で物語を見ることができる」と説明。「(韓国の)NAVER(ネイバー)、Daum(ダウム)、LINE WEBTOON、KAKAO WEBTOONという大きなプラットフォームの後押しもあり、韓国、そして日本や香港の多くの若者がその読者になっている。2020年には韓国のウェブトゥーンの年間売上は23億390万ドル(約3419億1400万円)に達しており、ウェブトゥーンの市場規模は2028年には262億1359万ドル(約3兆8900億円)に達すると予測する専門家もいる」とし、各VODプラットフォームで人気作品を送り出すなど韓国のエンタメコンテンツは近年、日本よりも国際化し、成功を収めていると伝えた。

一方で、「では、伝統的な日本の漫画を捨て去る必要があるのだろうか?伝統的な日本の漫画は衰退しているのだろうか?」とし、ネットユーザーの意見として「白黒、カラーにはそれぞれ違う表現があり、それぞれいい作品を生み出すことができる」「何を言っているんだろう。ウェブトゥーンはスマホの画面の制限の中で表現できるよう調整されているだけで、もし伝統的な漫画の数々がウェブトゥーンを真似しようものなら、ラーメン屋にカップラーメンを食べさせるようなもので滑稽だ」「ウェブトゥーンの物語も構図も日本の漫画には遠く及ばず、短期的ヒットを狙った商業作品にすぎない」などの声を紹介した。

ただ文章は「堀江氏の批判にも一理ある。現在集英社で最も成功しているネット漫画プラットフォーム・少年ジャンプ+では『チェンソーマン』『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』『ダンダダン』『怪獣8号』など多くの力作が発表されているがいずれも伝統的な漫画の形が用いられている」と指摘。「日本の出版社もペーパーブック市場が急速に崩壊した実情を直視し、日本のソフトパワーをしっかりと活かしつつプラットフォームをよりよいものにし、新世代のウェブトゥーン読者たちへより多くの優れた作品を作ってほしい」と述べた。

(翻訳・編集/柳朱音)

(出典 news.nicovideo.jp)

関連リンク

デジタルコミック > ウェブコミック > ウェブトゥーン ウェブトゥーン(朝: 웹툰、英: Webtoon)とは、web(ウェブ)とcartoon(カートゥーン)を合わせた造語で韓国発のウェブコミックの一種である。日本においてWEBTOON(ウェブトゥーン)は、NAVER WEBTOON Ltd…
5キロバイト (203 語) – 2023年9月28日 (木) 09:15

筆者コメント

韓国の漫画産業は日本に比べて歴史が浅いため、成熟するまでには時間がかかるかも知れません。しかし、近年の韓国の漫画作品はクオリティが高く、国内外での評価も高まっています。競争ではなく、互いの文化を尊重し合い、相互に刺激を与えあう関係が望ましいと思います。

ネットの反応

なんでそれで韓国に10年遅れを取った事になるんだって思ったらレコチャイで解決した。何にせよ、これは漫画界じゃなくて出版界の課題だろ。ウェブトゥーンだろうが何だろうが、面白い漫画が読めればそれで良いわ

ウェブトゥーンってジャンルじゃなく構図分類で、4コマ漫画と変わらん性質してるから見易い反面、コマ割りとか見開きとか工夫出来ない簡素品なのよね。 その上で印刷とかの手間がないから出回りやすい、見安いはあっても、漫画の質そのものが10年遅れを取ったなんてことはない。 だってこれ「なろう小説はWebだから流行った」って主張と同じだからな。 劣悪品多いゾ?

まあ日本のサブカル界のガンである出版社が10年どころじゃない停滞要因なのは否定できんけど、ウェブトゥーンは描写的に媒体として優れてるわけじゃなく単にスマホで閲覧するのに最適化してるというだけだし、なろう的粗製乱造に拍車かけてるという意味ではむしろ大作の発生を抑制してクリエイターを10年寿命縮めてるだけぞ。

なんでも韓でも安いからと外注した結果、韓国のアニメーターの技術が上がり日本のアニメーターの技術が下がりそれが結果的に漫画産業の逆転に繋がってるんだよ

ウェブトゥーンって凄く読みづらくて3ページでギブアップしたんだがあれ流行ってんの?縦に絵が繋がってるから展開の切替が何か気持ち悪いのよね。CGのカラーのせいか大半の絵柄が同じに見えてしまうのも駄目だったわ

フルカラーって正直読みにくいんだよね。文字も読まなくちゃいけないのに視覚的情報が増えて感じられて集中できない

ウェブトゥーン?興味ないから知らないだけかもしれんが世界的に人気な作品を聞いた事ないな。

韓国が日本の上をいってるどうかは知らんが、国を上げてコンテンツ業界を支援している韓国と、外交や観光立国に利用してるが国は一切支援してない日本という違いはある

ははは間抜け。堀江氏も歳を取ったな、カラー漫画が新しい物だと勘違いしたか。

結局は韓国が日本の事を越えられない壁と認識してるから事ある毎に日本を出してきて勝った勝ったと騒いでいるんでしょうね。だから印刷でコストが高くなる雑誌の漫画とネットの漫画を比較してカラーがどうとかわけのわからない主張を始めるんですね