はじめに
カイドウとビッグマムが新世代に敗れ、ワノ国の地下深いマグマ溜まりに落ちました。
鋼のような肉体を持つ四皇格の海賊2人、簡単に溶けて死ぬとは思えませんが、同じく四皇だった白ひげも赤犬のマグマに頭部半分と胸を焼かれて致命傷を負っていました。
「世界最強の男」の肉体でもマグマを凌ぐことはできないのであれば、マグマだまりに落ちた2人は死んでいることになります。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
では、これまでビッグマムが魂を与えてきたモノ達はどうなるのでしょうか?
この記事では、能力者が人や物に与える影響と解除の条件について述べています。
ソルソル、キビキビ、ゴルゴルなどのいろんな能力を比較し、筆者なりの答えを導き出したので、ぜひ最後までご覧ください。
体内に入れて発動する能力
これまで悪魔の実の能力は、能力者本人を倒せば影響を受けたモノも解除されると思われていました。
しかし今回、そうではないことが上の画像(左下)から分かるのでご覧ください。
カイドウとビッグマムが溶けて死んでいるとして、能力者本人が消えたにも関わらず、ゼウスはワノ国の戦い後に宴を楽しんでいます。
これを見ると魂は能力者本人と共に消滅する訳ではないようです。
では、ソルソルの実の能力は特別なのか?いいえ、そんなことはありません。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
ソルソルの実の能力は、ソウル(魂)を自在に操ることができる能力で、対象から寿命を奪ったり、物に魂を注入して命を与えることができます。(ちなみにゼウスは雷雲にビッグマム自身の魂を注入した特別なホーミーズ)
ここでポイントなのは、ただ触れるのではなく魂を注入しているということです!
次にお玉のキビキビの実の能力について見ていきます。
キビキビの実の能力は、能力者の頬から引っ張り出した『きびだんご』を動物やSMILEの能力者に与えると従わせることができます。(SMILEは科学者シーザーが作った動物の力を得ることができる人造悪魔の実)
お玉は鬼ヶ島にて、ほっぺたから取った『きびだんご』をSMILEの能力者に食べさせて多くの味方を得ましたが、クイーンの迫力に(1017話)泡を吹いて気を失ってしまいました。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
ところが能力は解除されなかったのです。
ドレスローザ編ではシュガーが触れた者をおもちゃに変え、気絶するとおもちゃが元の人間に戻っていたので、てっきりキビキビの実の能力も解除されると思っていましたが、そうではなかった・・・
恐らく、これはソルソルの実の能力と同様で、能力によって作り出した自分の一部(魂、きびだんご)を対象の体内に入れているからだと考えます。(ただし、きびだんごの効果は1ヶ月で、食べた者は元に戻るか懐くかのどちらかになるようです)
つまりソルソルの実とキビキビの実は、ただ触れて発動したのではなく、対象の体内に入れているので気を失っても能力は解除されないのだと考えられます。
カゲカゲの実の能力も同じですが、モリアの場合は力を得るために島中のカゲを自身の体内に集めました。
しかし、制御しきれず敗れたので、口から全てのカゲが支配から逃れて、元の持ち主のところへ帰って行きました(モリアが1度体内にカゲを集めずにルフィが倒していたら持ち主の元へは帰らなかったでしょう)
結果、体内に入れて発動した能力を解除するには、能力者が支配を解くか効果が切れるのを待つしかない。
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触れて発動する能力
上記でも述べましたが、これまで「悪魔の実の能力によって影響を受けたモノは、能力者本人が気を失えば解除される」ということが分かっていました。(睡眠による「気を失う」は対象外で、外的要因が加わっての気絶を意味します)
いくつか例を上げると
映画ストロングワールド
フワフワの実の能力で、自身と触れた物を浮かせることができるシキは、島も浮かせていましたが、ルフィに敗れたあと、その島は地上に落ちていきました。
ドレスローザ編
ホビホビの実の能力者のシュガーは、触れた者をおもちゃに変え、従わせることができます。ただその対象者に関する記憶は全ての人から消えてしまいます。そして能力者本人が気絶すると、おもちゃは元の人間に戻るという仕組みでした。
映画スタンピード
バレットはガシャガシャの実の覚醒によって島を変形させ、人々の逃げ場を防いましたが、ルフィがバレットを倒し、気絶させると能力は解除されました。
これらは「触れる」を条件に発動した能力で、本人を倒すと解除されます。
ただし、覚醒によって影響を受けた物体は解除されても、元に戻る訳ではないようです。
原作ではありませんが、作者が直接制作に関わった『ONE PIECE FILM GOLD』で、ある発見がありました。
GOLDでの敵であるテゾーロはゴルゴルの実のゴールド(金)を操る能力者で「能力の覚醒」をしていました。
能力の覚醒とは、通常 超人系の能力は自分がそれになったり(ルフィならゴムになる)、触れたものを変形(ホビホビのシュガーは触れると相手をおもちゃに)させることができます。
しかし、覚醒すると周りの建物など物体に影響を与えるようになり、ドフラミンゴは建物を糸に変えて戦っていました。
テゾーロもそうでした!
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/東映アニメーション
テゾーロは周りを金に変えて物も人も引きずり込もうとしました。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/東映アニメーション
しかし、ルフィに敗れて気を失う!
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/東映アニメーション
ところが上の画像のように、気を失った後も周りに金が残っていました。
つまり「能力者本人を倒せば、影響を受けたモノは解除される」というのは「操っていたモノ」が能力者本人から解放されるだけで消えてしまう訳ではないということなのです。
能力者の「死」が与える影響
ここまでは「能力者の気絶で解除される」ということに関して考えてきましたが、能力を発動したまま本人が死ねばどうなるのでしょうか?
これに関しては『FILM RED』でコビーが発言しているように「能力を発動したまま能力者本人が死んでしまえば、その影響は永遠に残り続ける」ということがハッキリしています。
さらにハンコックのメロメロの実の能力に関しても原作で証明されています。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
「わらわを殺せば部下共は石のまま、次の能力者には解除できぬ!」これはやはり、能力者本人が死ねば能力の影響は永遠に残り続けるということになるのです。
これらを踏まえて結論を出すとビッグマムが死んだ今、ホーミーズたちは普通の生き物のように寿命が尽きるまで生きるということになります。
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まとめ
ホビホビやゴルゴルのような触れて発動した能力は能力者本人が気を失うと解除されるが、ソルソルやキビキビのような体内に入れて発動する能力は気絶しても解除されない。
ただし、能力を発動したまま死んでしまえば永遠に解除されない。
いかがだったでしょうか?
ワンピースを読み込んでいないと、こんがらがってしまいそうな内容ですが、中々筋の通った内容だと思います。
皆さんのご意見もコメント欄から聞かせてください。
※これらは現在明かされている情報を元に導き出した筆者の考察です。
さいごに
ワンピースファンの中には、ジャンプ派・コミックス派・アニメ派、というように「絶対にアニメでしか見ない」などのこだわりを持って作品を楽しんでいる方がいます。
もちろん楽しみ方は個人の自由ですが、筆者はだんぜんコミックスで楽しむことをお勧めします。
1番最初に最新話を知ることができる週刊少年ジャンプで毎週見るのも良いですが、締め切りに追われて掲載しているので、作者による描き忘れや懸賞金の額の間違い、下書きのまま掲載など未完成の内容で世に出ることがあります。
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
出典 ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社
アニメでは、原作に追いついてはならないので、オリジナル編やシーンの引き延ばしが多いため、とらえ方が変わってしまい残念な描写があるので、コミックスで見ることをお勧めします。
もちろん、それぞれに良さがあるので全て見て楽しむのが1番ですが、ワンピースを深く知りたいならコミックス1択ですね。
SBSという質問コーナーで裏設定や原作に描き切れなかった内容も公開しているので、ぜひこの機会に単行本を揃えてみてください。
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